教育課程?教育方法の特色?学位認定基準(修了要件等)
教育課程の特徴
専攻共通科目
「専攻共通科目」は、現代の社会システム全般を対象として取り上げ、多領域的な視点からアプローチしていくことを学ぶための科目です。コースワークの概論科目として「社会システム総合概論」を1年次1学期に開設し、2単位必修としています。
専門基礎科目
「専門基礎科目」は、各専攻分野に関する基礎的な専門知識や能力を習得させるための科目区分です。1年次1学期から履修し、所属する専攻の科目群から(文化?言語専攻においては所属する領域の科目群から)6単位以上修得します。
専門科目
「専門科目」は、 各専攻分野に関する専門的知識や能力を習得させるための科目区分です。1年次2学期から2年次修了までの間に履修し、所属する専攻の科目群から(文化?言語専攻においては所属する領域の科目群から)6単位以上修得します。
特別研究科目
「特別研究科目」は、自ら研究課題を設定し研究活動を遂行できる創造力、自立力を養成するための科目区分です。研究課題の設定から、論文の構想検討、中間発表、論文提出に至るプロセスを重視します。1年次2学期から2年次修了までの間に特別研究1、特別研究2、特別研究3を履修し、6単位必修としています。
また、特別研究1、2、3の準備段階として、研究の課題設定、研究計画の作成、研究の進め方、研究分野に関する学術論文等の講読指導など、論文作成の入門?基礎を学ぶ特別研究基礎を選択科目として配置しています。
教育方法の特色
多様な授業科目の提供
専攻間の垣根を越え、横断的な授業科目の修得が可能であり、他専攻の科目も10単位まで修了に必要な単位に算入できます。(ただし、教職課程の科目は各専攻で規定されている科目を履修しなければなりません。)
弾力的な開講制度
社会人の高度専門的リカレント教育への高いニーズに対応するため、授業は、平日、土曜日昼夜間開講で行われます。
早期修了制度
学会発表など優れた業績をあげ、優秀な修士論文を完成させて、修了に必要な単位を修得した場合、1年以上在学すれば早期に修了できるとした早期修了制度を導入しています。これにより、博士後期課程において導入されている早期修了制度と併せて、最短3年で博士課程の修了が可能です。
セメスター制の導入
全専攻でセメスター制を導入し、全ての授業科目の取得単位を2単位としています。これにより、多彩な授業科目の履修が可能です。
教育指導体制
1.学生は、入学後1年次1学期の期間、履修アドバイザーの指導を受けます。履修アドバイザーは、原則として入学願書に記載した「希望する研究指導教員」をあてるものとします。履修アドバイザーは、1年次1学期の履修指導を通して、担当する学生の研究テーマに適切な研究指導教員(及び、必要に応じて副指導教員)を、1年次2学期開始前までに決定します。なお、決定にあたっては、学生の希望も参考にします。
2.研究指導教員は、学生の特性や目的、研究スタイルに応じて、学習指導?研究指導を行います。具体的には、1年次に履修計画の確認と研究計画の作成、2年次1学期には修士論文の中間発表、2年次2学期には修士論文の完成、修了までを責任を持って指導します。
3.研究指導教員は毎週1回の特別研究1、2、3を通して、皆さんの個別の相談に応じます。
※ 履修アドバイザー及び研究指導教員は、専攻の専任教員で研究指導資格をもつ教員をあてます。
学位認定基準(修了要件等)
1.標準修業年限
標準修業年限は2年。ただし、優れた業績を上げた者については、1年以上の在学があれば修了することができるものとします。(2.のとおり)
2.早期修了制度
学会発表など優れた業績をあげ、優秀な修士論文を完成させて、修了に必要な単位を修得した場合、1年以上の在学があれば修了できるとした早期修了制度を導入しています。
早期修了としての学位請求論文受理要件は、以下のとおりです。
■ 受理要件
①学位請求論文の研究に関わる既発表論文?著作があること、若しくは学位請求論文の研究において外部から高い評価を得ていること。
②特別研究2及び3を除き修了に必要な単位を修得していること、又は学位請求論文審査終了時までに修得する見込みがあること。
③優れた研究業績(大学院学則第28条第2項に定める研究業績)を上げたことを示した本研究科指導教員の推薦書があること。
④上記要件により、研究科委員会において、優れた研究業績を上げたと認定されること。
3.修了要件等
修了するためには、以下の要件を満たさなければなりません。
① 2年(研究科委員会が優れた業績を上げたと認めた者である場合には1年)以上在学すること。
② 下表の定めるところにより30単位以上修得すること。
③ 必要な研究指導を受けた上、学位請求論文審査(特定の課題についての研究成果を含む。)に合格すること。④ 最終試験に合格すること。
30単位の内訳
授業科目の区分 | 修了に必要な単位数 | 備考 |
---|---|---|
専攻共通科目 | 2単位 | 社会システム総合概論(必修)の単位を修得すること。 |
専門基礎科目 | 6単位以上 | 所属する専攻の科目群から6単位以上修得すること。 文化?言語専攻においては、学生の所属する領域により以下科目群から 6単位以上修得すること。 (英米言語文化領域) 英米言語文化科目群から6単位以上 (中国言語文化領域) 中国言語文化科目群から6単位以上 (比較文化領域) 比較文化?言語科目群から6単位以上 |
専門科目 | 6単位以上 | 所属する専攻の科目群から6単位以上修得すること。 文化?言語専攻においては、学生の所属する領域により以下科目群から 6単位以上修得すること。 (英米言語文化領域) 英米言語文化科目群から6単位以上 (中国言語文化領域) 中国言語文化科目群から6単位以上 (比較文化領域) 比較文化?言語科目群から6単位以上 |
特別研究科目 | 6単位 | 研究指導教員が担当する特別研究(必修)の単位を修得すること。 |
合計 | 30単位以上 |
【修士論文評価基準】
修士論文の審査は、次の点を考慮しながら行うものとする。
1.修士としての専門知識を修得していること。
2.問題意識にそって、論旨が明確で、一貫性があること。
3.学術論文としての表現に説得力があり、的確であること。
4.全体の論文構成が体系的であること。
5.先行研究をしっかりと参照していること。
6.資料、調査等の取り扱いが正確であること。
7.学術的な創意工夫がみられること。
【特定の課題についての研究の成果評価基準】
特定の課題についての研究の成果の審査は、次の点を考慮しながら行うものとする。
1.修士としての専門知識を修得していること。
2.特定の課題に対して説得的な解答を与えていること。
3.特定課題論文として、論旨が明確であること。
4.全体の構成にまとまりがあること。
5.先行研究を参照していること。
6.資料、調査等を十分に活用していること。
7.研究に創意工夫がみられること。