広報スタッフ日記
日本大学英語模擬国連(JUEMUN)は大学生が参加して英語で行う模擬国連大会です。模擬国連では、実際の国連会議を模した会議に学生が各国の代表として参加し、他の学生との議論を通じて国際的な施策を練り上げます。今年は京都外国語大学の主催で行われました。
第12回目となる今年の大会には、北九州市立大学からは外国語学部の全3学科(英米学科、中国学科、国際関係学科)から5名が参加しました。昨年に続いてオンラインで開催されましたが、昨年とは異なり、6月25~27日の3日間連続で行われました。連日の議論は大変だったと思いますが、参加学生は白熱した議論を展開しました。
大会には、12大学13か国から各国代表役として149名の学生が参加しました(JUEMUN提供データ)。模擬した会議は、UN General Assembly(国連総会)、議題は "Appropriate and Resilient Development for Environmental Sustainability"(持続可能な環境のための適切かつレジリエントな開発)です。学生は3つの会議に分かれて、持続可能な開発目標(SDGs)のうち、それぞれ特にSDG9(産業と技術革新の基盤をつくろう)、SDG12(つくる責任、つかう責任)、SDG13(気候変動に具体的な対策を)に留意した施策を話し合いました。北九州市立大学の学生はナイジェリア連邦共和国、モルドバ共和国、スリランカ民主社会主義共和国の代表として、各国や地域固有の問題、各国や地域、国際社会で実際に導入されている政策や取り組みについてリサーチし、政策提言書(Position Paper)を提出した上で大会に参加し、大会中は他大学からの参加者と協働して施策を練り上げました。
参加した学生は次のようなコメントを寄せてくれました。
- During the JUEMUN conference, I was able to actively convey my opinions and thoughts. We were able to cooperate with each other to join two differing ideas. These three days were a good opportunity to seriously consider solutions and countermeasures for world problems.
- 初めてJUEMUNに参加してみて、国連の重要性に改めて気が付きました。考え方の異なる様々な人々が意見を交換して一つの決議案を作っていく過程が楽しかったです。難しさもわかりましたが、決議案を書き終えたときの達成感を感じることができました。また、最後にCommitteeとRegionの両方で感謝を伝える時間がありました。すべての参加者がお互いの健闘を称えあい、司会の国を含めた全員に感謝の言葉を掛けていました。その時に国際連合はとても平和な組織であると感じました。なぜなら言語?宗教?文化?考え方までも違う国々が一つの場所に集まって対話で様々な議題に向き合っていくことがとても貴重だと思ったからです。これから先も平和的な国際連合がずっと存続していくと嬉しいです。
- 詳しく調べることで、日本では起こらない災害や格差などの問題について知り、考えることができました。そして、全ての説明、議論が英語で行われるため、聞き取ることや自分の意見を伝えることができない場合が多々あり、発言することを躊躇したときもありました。しかし最後の日には、ジェスチャーや資料の共有など、英語力以外にも相手に意見を伝えるために重要なことを学びました。最後に、初めての参加で準備から当日まで多くの戸惑いがありましたが、同じ興味、目標を持った様々な年齢、国籍の方とともにSDGSを主とした大きな課題について様々な視点、角度からじっくり英語で議論できたことは本当に素晴らしく、貴重な経験であったと思います。とても充実した三日間でした。
- 上手く発言できるか不安な状態で参加しましたが、同じミーティングのリーダーや国の皆さんがサポートしてくださった結果Draft Resolutionに自国のプランを加えてもらえただけでなく、周りの代表者の英語力、積極性、実践力といったものが私にとって非常に勉強になりました。後者がこの参加から得たものの中で最もよかったことだと思います。各国が協力して何かを成し遂げることがとても楽しかったです。
サポートした外国語学部の齊藤准教授からは、「準備期間が限られた中で不安もあったと思うのですが、生き生きと活動する様子に感激しました。SDGsへの価値あるコミットメントです。大変頼もしく誇りに思います」とのコメントがありました。JUEMUN参加者は5名でしたが、関係の授業には20名近くが参加し、SDGsの達成を目指してアイディアを出し合い、施策を検討しているところです。
また今年は、学生時代に英語模擬国連に参加した卒業生3名が、参加者を力強くサポートしてくれています。模擬国連を通じたSDGs達成に向けた取り組みの輪が広がっています!
2021年度参加者には主催大学よりSDGsバッジが贈られました。ありがとうございました。
関連サイト:
○JUEMUN 2021
https://juemun.org/archives/juemun-2021/
○北九州市立大学HP(北九州市立大学×SDGs)
/department/education/sdgs/stu04.html
○国連アカデミック?インパクトJapanのHP
https://www.academicimpact.jp/kitakyu-u/uncategorized/2020/02/25194034/