高巣 幸二/タカス コウジ/Koji Takasu
所属 | 【学部】建築デザイン学科(材料デザイン講座) 【大学院】環境工学専攻建築デザインコース |
|
役職/職名 | 教授 | |
学位(授与機関) | 博士(工学) (九州大学) | |
担当科目 | 学部:建築材料?建築マネジメント?建築材料実験?保全施工実験?建築コスト?見学?ワークショップ演習Ⅰ?見学?ワークショップ演習Ⅱ?卒業研究?卒業設計 大学院:建築材料特論,建築生産管理論,建築エンジニアリングプラクティス,特別研究,建築材料講究 |
|
略歴 | 1995年3月 九州大学工学部建築学科 卒業 1997年3月 九州大学大学院工学研究科建築学専攻 修士課程 修了 2001年3月 九州大学大学院人間環境学研究科空間システム専攻 博士後期課程 単位取得の上退学 2001年4月 北九州市立大学国際環境工学部 環境空間デザイン学科 講師 2006年4月 北九州市立大学国際環境工学部 環境空間デザイン学科 助教授 2007年4月 北九州市立大学国際環境工学部 建築デザイン学科 准教授 2014年4月 北九州市立大学国際環境工学部 建築デザイン学科 教授 |
|
専門分野 | 建築材料学?施工学 |
業績紹介
〇学術論文
1.小野本憲人,高巣幸二,小山田英弘,陶山裕樹:再生骨材とフライアッシュを複合混合したコンクリートのクリープ特性に関する研究,日本建築学会構造系論文集,第85巻,第769号,pp.311-320,2020.3
2.小野本憲人,高巣幸二,小山田英弘,陶山裕樹:養生温度が改質したフライアッシュを用いたセメントペーストの水和反応と細孔構造に及ぼす影響,セメント?コンクリート論文集,第73号,pp118-125,2020.3
3.Lin, H.; Takasu, K.; Koyamada, H.; Suyama, H.:Correlation of Porosity and Properties of Recycle Fine Aggregate Concrete with Fly Ash, Journal of Asian Institute of Low Carbon Design, pp.293-296, :2020.2
4.Nakao, R.; Takasu, K.; Koyamada, H.; Suyama, H.: Study on the Effect of Wet Surface Modification of Fly Ash on Characterization, International Journal of Innovation for Sustainable Maritime Architecture Research and Technology, pp.227-230,2019.10
5 .Endo, A.; Takasu, K.; Koyamada, H.; Suyama, H. :A STUDY ON WET CLASSIFICATION METHOD OF FLY ASH AND PHYSICAL PROPERTY OF CLASSIFIED FLY ASH, Fifth International Conference on Sustainable Construction Materials and Technologies, pp.1-10, 2019.7
6.小出水翔平、高巣幸二、小山田英弘、陶山裕樹:粒度調整した砕砂の物性値がモルタルの流動性に与える影響,セメント?コンクリート論文集,第72号,pp91-98,2019.3
7.Onomoto, K.; Takasu, K.; Koyamada, H.; Suyama, H. :A Study on Pozzolanic Reaction and Strength Development of Mortar Using Modified Fly Ash by Changed Curing Temperature, Journal of Asian Institute of Low Carbon Design, pp.229-232, 2019.2
8.Matsuo, H.; Takasu, K.; Koyamada, H.; Suyama, H. :Study on The Influence of Curing Temperature on Mechanical Properties of Modified Fly Ash Mortar, Streamlining Information Transfer between Construction and Structural Engineering, MAT-01, pp.1-6, 2018.12
9.Takagi, Y.; Takasu, K.; Koyamada, H.; Suyama, H. :A BASIC STUDY ON FLUID PREDICTION OF MORTAR WITH VARIOUS POWDERS, International Journal of GEOMATE, Vol.14, Issue 42, pp.146-150, 2018.1
10.小出水翔平、高巣幸二、小山田英弘、陶山裕樹:普通強度領域の粉体系中流動コンクリートにおける材料特性及び配(調)合条件に関する研究、日本コンクリート工学会年次論文集、Vol.40、pp.1419-124、2018.7
11.村上優斗、高巣幸二、小山田英弘、陶山裕樹:再生細骨材と混和材を複合混合したコンクリートの力学性状および収縮性状、日本コンクリート工学会年次論文集、Vol.39、pp.1543-1548、2017.7
12.竹川翔馬、高巣幸二、小山田英弘、陶山裕樹:品質の異なる再生骨材を組み合わせて使用したコンクリートの力学性状および収縮性状、日本コンクリート工学会年次論文集、Vol.38、pp.1803-1806、2016.7
13. Koji Takasu、Hiroki Suyama、Hidehiro Koyamada:STUDY ON PROPERTIES OF FLY ASH SLURRY FOR CONCRETE REMOVED UNBURNT CARBON BY FLOATATION METHOD、40th Conference on Our World in Concrete &Structures、Singapore、pp.451-458、2015.8
14.高巣幸二、小山田英弘、陶山裕樹:混和材の外割混入率が硬化体の強度増進と発現時期に及ぼす影響、コンクリート工学年次論文集、Vol.37、2015.7
15.Hayato Shoyama、Koji Takasu、Hiroki Suyama、Hidehiro Koyamada: “STUDY ON REMOVING UNBURNT CARBON IN FLY ASH BY FLOTATION METHOD AND PROPERTIES OF CONCRETE WITH REFORMED FLY ASH SLURRY”、39th Conference on Our World in Concrete &Structures、Singapore、pp.455-461、2014.8
16.高巣幸二,陶山裕樹,小山田英弘:浮遊選鉱法によるフライアッシュ中の未燃炭素除去およびそのフライアッシュスラリーを使用したコンクリートの特性に関する実験的研究,日本建築学会構造系論文集,第79巻,第697号,pp.331-340,2014.3
17.Koji TAKASU,Yasunori MATSUFUJI,Hiroki SUYAMA:MECHANICAL PROPERTIES AND PREDICTION OF COMPRESSIVE STRENGTH OF THE CONCRETE WITH HIGH VOLUME FLY ASH AS A PART OF FINE AGGREGATE,37th Conference on Our World in Concrete &Structures,pp.405-414,Singapore,2012.8
18.高巣幸二,陶山裕樹,松藤泰典:副産物系粉体の外割混合がコンクリートのアルカリシリカ反応に及ぼす影響,コンクリート工学年次論文集,Vol.34,pp940-945,2012.7
19.高巣幸二,松藤泰典,陶山裕樹:フライアッシュを外割大量混合したコンクリートの力学性状と強度推定,日本コンクリート工学会「混和材を積極的に使用するコンクリート」に関するシンポジウム,pp.13-20,2011.12
20.Koji TAKASU,Yasunori MATSUFUJI:Strength Property of Concrete Using High Volume Fly Ash as a Part of Fine Aggregate Under 40℃Air Curing,Second International Conference on Sustainable Construction Materials and Technologies,pp.1831-1841,Italy,2010.6
21.高巣幸二:石炭灰スラリーを外割大量混合したコンクリートの構造体強度特性,日本建築学会技術報告集,第15巻,第29号,pp.1-4,2009.2
22.高巣幸二,松藤泰典:40℃気中環境下におけるフライアッシュ外割混合コンクリートの強度性状,コンクリート工学年次論文集,第30号,pp.201-206,2008.7
23.高巣幸二,松藤泰典:再生骨材を使用したフライアッシュ外割混合コンクリートの強度性状,コンクリート工学年次論文集,Vol.29,No.2,pp.379-384,2007.7
24.高巣幸二,松藤泰典:乾式積煉瓦工法における曲面壁及び出窓壁の割付則,日本建築学会技術報告集,Vol.13,No.26,pp.401-404,2007.12
25.松藤泰典,高巣幸二,陶山裕樹:乾式組積造煉瓦割付施工図CADアプリケーションの開発,日本建築学会技術報告集,No.22,pp29-34,2005.12
26.松藤泰典,高巣幸二,達見清隆:乾式煉瓦組積造工法の開発,日本建築学会技術報告集告,No.22,pp25-28,2005.12
27.Yasunori Matsufuji,Koji Takasu:Setting up of procurement management system for housing,The Second International Conference on Systems Thinking in Management A-3, pp38-43,2002.4
28.高巣幸二,松藤泰典,小山智幸:住宅における生産システムの構築?ビルダーをエージェントとした資材調達システム?,九州大学工学集報,Vol.74,No.1,pp47-54,2001.1
29.高巣幸二,松藤泰典:湿式煉瓦造住宅の生産性分析,九州大学工学集報,Vol.73,No.6,pp685-692,2000.11
30.松藤泰典,小山田英弘,高巣幸二:生コンクリートの品質管理試験値の正規分布への適合に関する考察,セメント?コンクリート論文集,第51号,pp556-571,1997
〇受賞
1.365足球体育app下载_365bet官网¥投注直播2年度気候変動アクション環境大臣表彰 開発?製品化部門 緩和分野 2020
2.American Concrete Institute (Singapore Chapter) AWARD 2014
受験生向けメッセージ
建築物を設計して建設するには,外観や内観等の意匠だけでなく,壊れない材料,耐久性のある材料を選定することが重要です.また,その建物をどのように作ればよいか検討することも大切です.高巣研究室では,日夜,新材料の開発,新工法の提案に取り組んでいます.特に,建物の基幹をなす新コンクリートの開発に重点をおいています.高巣研究室では,1つの解(おそらくない?)を見つけ出すことが非常に困難な,暖かくて冷たいコンクリートとおつきあいしています.
建築材料?施工の分野に関心のある学生の応募を待っております.
企業メッセージ
◎改質燃焼灰の製造方法および改質燃焼灰(MCAS)コンクリートの特性
2011年3月11日の東日本大震災により発生した大量の震災がれきやその後の原子力発電の停止による火力発電の需要の高まりから生じる膨大なフライアッシュの処理が今後重要となります.震災がれきやフライアッシュをそのままコンクリートに混入しようとしても強度発現性および耐久性に問題が生じるため,これらの材料を使用するための技術開発が必要となります.当研究室では2009年度から科学技術振興機構(JST)のA-STEP?本格研究開発?起業挑戦タイプ「改質フライアッシュコンクリートの製造方法」(2012年度プロジェクトリーダー:高巣幸二)に取り組んでいます.ここでは低品質なフライアッシュの未燃カーボン除去による改質方法を確立し,ベンチャー企業を起業しました.
2017~2019年度に実施した環境研究総合推進費(ERCA)による研究開発「セメントフリーコンクリートを実現するフライアッシュの高度資源化技術の開発」(JPMEERF20173003)では、発電由来低品位燃焼灰を独自の浮遊選鉱手法で未燃炭素を除去することによって改質燃焼灰(MCAS)を使用したジオポリマーコンクリートの活性フィラーとして利活用しCO2排出量を従来より50%削減の可能性を示唆し、パリ協定の目標達成に貢献しました。
◎再生材料コンクリートの高性能化
コンクリート塊の再処理工場で再生骨材Hの規格を満足する製品はほとんど生産されておらず,グレードの落ちる再生骨材M,再生骨材Lの生産が大半となっており,結果として路盤材として使用される再生骨材がほとんどです.そこで,低品質の再生骨材M,再生骨材Lをフライアッシュと共に使用して,構造体コンクリートを成すだけでなく,高強度,高耐久性を有するコンクリートの開発を目的としています.この結果,これまで廃棄物として扱われていた物を未利用資源として捉え,資源循環を促進させる効果が期待できます.
研究内容?所属研究室紹介
研究テーマ
1.浮遊選鉱法による建築材料用フライアッシュの製造及びその応用技術の開発
2.再生材料等を使用した高強度コンクリートの開発
3.パリ協定のCO2削減目標に貢献するセメントフリーコンクリートの開発
キーワード
再生骨材,コンクリート,改質燃焼灰(MCAS),浮遊選鉱,未利用資源,循環型住宅,建築マネジメント
高度経済成長期から蓄積された膨大な建設物のストックが,その寿命を迎えはじめており,今後,多大な建設廃材の排出が予想されています.廃棄物と捉えるのか,リサイクル材料として捉えるのかで今後の経済社会に大きな影響を与えます.循環型経済社会では後者として捉える必要があります.そこでこれらの廃棄物及び未利用資源をコンクリートの構成材料と位置づけ,コンクリートの高品質化を図る研究を実施しています.
学会活動
日本建築学会倫理委員会委員(2007~)
日本建築学会九州支部材料?施工委員会委員長(2019~)
日本コンクリート工学会技士研修委員会幹事(2018~)
日本コンクリート工学会九州支部学術委員会書記長(2018~2019)
日本コンストラクション?マネジメント協会九州支部副支部長(2014~)